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感情的にならない人の気質 [心理学]

あなたの身の回りで感情表現が薄い人はいないだろうか? 感情表現が薄いといい意味でクールに感じ、大人な印象を持つ人も多いだろう。だが、一方で何を考えているか分からず、とっつきづらい印象を抱くこともあるのでは。果たして感情表現が薄い人の深層心理とは、どういったものなのだろう……? 心理学者の内藤誼人先生に伺った。

感情的にならない人の気質

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■感情表現が豊かな人と薄い人の差はどこで生まれる?

まず感情表現が薄い人は、どういう気質の持ち主なのだろうか?

「感情表現が豊かな人は、もともと『人付き合いが好き』なタイプです。社交的でない人ほど、感情は出しません」(内藤先生)

感情表現が薄い人は、どうやら人付き合いが苦手な人に多いようだ。さらに、内藤先生が感情表現の有無について、こう分析を寄せる。

「感情表現が豊かなことは、『好感度』に大きく左右します。楽しんでいたり、悲しんでいたり、怒っている、ということが表情から読める人は、相手も付き合いやすいと感じます。逆に感情がわかりにくい人は、付き合いにくいので人に好かれません」(内藤先生)

初対面時を考えてみると分かりやすいかもしれない。笑顔やリアクションを上手に取れる人ほど「感じのいい人」と見られ、「仲良くしたい」と思われやすいものである。

もちろん、内面の良さが周りに伝われば、仲良くしたい人も出てくるだろう。だが、その場合でも良さが伝わるまで時間が掛かってしまい、人付き合いにおいては損してしまうことが多いかもしれない。

■恋愛時の対処法

恋愛時においてはどうだろうか? 仮にも感情表現が薄い人を好きになったとして、「嬉しいのかな?」「喜んでいるのかな?」と相手の感情が読めない場合、どんな対処法を取ったらいいのだろう?

「感情が乏しい人でも、少しは表情に出しているはずですよ。これを『マイクロエクスプレッション』といいます。ですので、ちゃんと顔を観察してれば、わかります」(内藤先生)

なるほど。表情以外にも相手の動作、反応を注意深く観察することで、相手の本音が見えてくるかもしれない。

■薄い者同士は子どもも感情表現が薄くなる?

感情表現が乏しい人ともし交際し、そのまま結婚した場合、幸せになれるのだろうか? 

「感情表現が乏しい人とは、そもそもとして付き合いにくいだろうと思います。ですので、そういう人と結ばれても、幸せにはなれません。豊かな感情表現に溢れた人を探したほうが、絶対に幸せになれます。いつでも大きな笑顔を見せるような人が理想ですね」(内藤先生)

確かに、お互いの良し悪しを補える関係の方が、恋愛は上手くいきやすいものだ。お互いに感情表現が苦手な場合は、どちらかがその役割を引き受けることで、上手くいく可能性はあるかもしれない。

ちなみに感情表現が薄い者同士が結婚し、子どもが生まれたとして、子どもへの影響はどうだろう? 親と同じように感情表現が薄くなってしまうのだろうか?

「子どもへの性格的な遺伝要素は、ロンドン大学のアイゼンク教授によると意外に大きいそうで、約7割とされています。それを踏まえると、感情表現が薄い者同士が結婚し、子どもが生まれた場合、子どもも感情表現に乏しくなっちゃうかもしれませんね」(内藤先生)

なんと、子どもにも影響が及んでしまうとは……。やはり血は争えないということなのか。

もし自分や周りに感情表現の有無で心当たりがある人がいたなら、こうしたポイントを踏まえておくと、人付き合いのヒントが見えてくるかもしれない。

「教えて!goo」では「喜怒哀楽の感情を出さない人をあなたはどう思いますか?」と、意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:内藤 誼人
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「解決したがる男共感がほしい女」(大和書房)、「アドラー心理学あなたが愛される5つの理由」(ぱる出版)他、著書多数。

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)


教えて!goo ウォッチ引用



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